- 浅煎り
タンザニア アカシアヒルズ ゲイシャ
Tanzania Acacia Hills Geisha
生産地 | タンザニア |
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農園 | アカシアヒルズ農園 |
地域 | オルデア二 |
標高 | 1,800~1,950m |
品種 | ゲイシャ |
プロセス | ウォッシュド |
ABOUT
アフリカ大地溝帯の懐、タンザニア・オルデアニ。標高1,900mの空気の薄いこの場所は、まるで雲の上に浮かぶ楽園。ここにあるAcacia Hills Estateでは、火山灰に富んだ赤土と冷涼な気候、そして農園主の細やかな手仕事によって、極めて華やかなゲイシャが育まれています。
一口含めば広がるのは、花束のようなアロマと、白ワインのように繊細な酸味。それはまさに、「香りを飲む」という体験です。
Acacia Hills Estateは、タンザニア独立以前、1930〜40年代にドイツ人開拓者によって切り拓かれた4つの小さな農園がルーツ。1960年代に統合され、半世紀以上にわたりコーヒーを育ててきました。
そして2007年、現オーナーのLeon & Aideen Christianakis夫妻が農園を受け継ぎ、スペシャルティ品質への挑戦が始まりました。
夫妻は自前のカッピングラボを設け、土壌分析・品種選抜・乾燥実験を繰り返しながら、このゲイシャを農園最標高区画(1,900m)に植樹。まさに「最高の環境に、最高の品種を」という哲学の結晶なのです。
古代火山が作った豊かな土壌と、動植物の宝庫・ンゴロンゴロ保全地域の近隣という生態的条件。そこに人の英知と情熱が加わり、唯一無二の味わいが生まれました。
PROCESS
ウォッシュドプロセス収穫された完熟チェリーは、即座に新設されたPenagos社のウェットミルで果肉除去。発酵は12〜18時間のドライファーメンテーション、その後きれいな湧水で洗浄され、アフリカンベッドで10〜14日かけてじっくり乾燥されます。
最近では遮光ネットによるスロードライイングも導入。これにより、Geisha特有のフローラル・フルーティーな香り成分が過度に揮発することなく、美しく閉じ込められます。
この精緻なプロセス管理が、ジャスミン、ベルガモット、完熟ピーチ、ハチミツ、そして透明な酸味を生む理由です。
VARIETALS
ゲイシャ1930年代にエチオピアの森で採取された種子がタンザニアのコーヒー研究機関に送られ、 その後コスタリカのCentro Agronómico Tropical de Investigación y Enseñanza (CATIE:熱帯農業研究高等教育センター)を経由し中南米に頒布されました。
味わいの特徴はベルガモット、ジャスミンティー、フローラルなど華やかなフレーバーと乳酸のような甘さ、様々なフルーツの風味を感じることができます。
ROASTER'S COMMENT
アフリカ産のゲイシャはまだまだ希少で、なかなか「これだ」と思える一杯には出会えません。そんな中でこのアカシアヒルズに出会ったのは一昨年のこと。昨年から取り扱いを始め、多くの方にご好評いただいたこのロット。覚えてる人もいるのではないでしょうか。
今年も今までと同様、華やかさと力強さを兼ね備えたユニークなアフリカン・ゲイシャです。
しかも、クオリティに対して価格は比較的抑えられており、「手が届く特別感」を楽しめる一杯。
本当は今年、もう少し多く確保したかったのですが、すでに世界中から注目が集まっていて、昨年と同じ量の入荷にとどまりました。ぜひお早めにお買い求めください。(グリーンバイヤー/ 佐藤)