- 中煎り
エルサルバドル ラ・モニタニータ
EL SALVADOR LA MONTANITA
生産地 | エルサルバドル |
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地域 | アロテペックメタパン |
標高 | 1,650 m |
品種 | パカス |
プロセス | フリーウォッシュド |
ABOUT
ラ・モンタニータ農園のパカス品種は、エルサルバドル・チャラテナンゴの恵まれたテロワールと、丁寧に管理された有機栽培、そして古典的ウォッシュド精製によって、明るく洗練された酸、なめらかなボディ、キャラメルのようなクリーンな甘さを実現しています。農園では、落ち葉除去・微生物散布・段階的な有機施肥(ボカシ+鶏糞)を組み合わせた独自のアグロエコロジー農法が採用されており、病害を自然抑制しつつ、果実の質を高めています。パカス品種らしいミドルレンジの甘酸っぱさと、焙煎によって引き出される奥行きは、飲み手を選ばず日常に寄り添います。VARIETALS
パカス品種は、1949年にエルサルバドル・サンタアナ県で発見されたブルボンの矮性突然変異品種で、短節間(枝の節と節の間が短い性質)による管理性・収穫性に優れることから、同国を代表する栽培品種となっています。この品種の特徴は、リンゴ酸とクエン酸のバランスが取れたやわらかく明るい酸と、キャラメルや赤砂糖、ナッツ感を生むピラジン系芳香成分の豊かさにあります。また、フェニルエタノールやβ-ダマセノンなどの芳香族成分がしっかりと表れやすく、中煎りレンジでの焙煎で特に力を発揮する品種です。PROCESS
収穫は3月、チェリーが「ウバ・マドゥーロ」(完全成熟)の状態になったものだけを手摘みで収穫。その後、手動で果肉除去(パルピング)し、ウォッシュドプロセスが行われます。発酵や水洗の詳細データは不明ながらも、15日間にわたりアフリカンベッドで天日乾燥を行うことで、均一かつクリーンなカップを実現しています。さらに、乾燥後はジュート麻袋で包装され、倉庫にて安定した環境で保管されており、保管環境まで考慮された品質管理体制が敷かれています。このプロセスは、パカス品種が持つ芳香成分や酸構造の繊細さを壊すことなく、ナチュラルなバランスを引き出す精製方法として非常に相性が良いといえます。。