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エチオピア タデGG ナチュラル デカフェ
ETHIOPIA TADE NATURAL DECAF
おなじみのタデ農園のデカフェコーヒーです。有機農法, RA認証にも取り組むタデ農園による、原料から安心・安全なカフェインレスコーヒーです。
生産地 | エチオピア |
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農園 | タデGG農園 |
地域 | シダモ地方 グジ地区 シャキッソ村 |
標高 | 1,800~2,200m |
品種 | エチオピア原種:ウォリチョ、クルミ (約50:50の割合) |
プロセス | マウンテンウォータープロセス |
ABOUT
農園主のTesfayeさんはどんな人か?
1966年 グジ地区/ウラガ村にコーヒー農家の3代目として生まれる。 1976年 自宅から58km離れたボレ地区にある中学校に通う。 1984年-87年 アジスアベバ大学/天然資源学専攻 学士号取得 1988年-89年 アジスアベバ大学 博士課程/農学専攻 博士号取得 1999年-2001年 オランダ留学 天然資源学専攻 2001年 シャキッソ村に5Haの土地を購入し、農園を開業。 2002年 農園管理の傍ら、オロミア州の土壌・水質管理部に勤務。 2010年JAS有機認証取得。 2015年 コーヒーの売上を拠出し、シャキッソ村に学校を寄贈。 2016年African Taste of Harvest 3位を受賞。 2016年 RFA認証、CAFÉ Practice認証取得。 2021年 Ethiopia COE 3位入賞農園のサステナビリティ
2000年から2004年の4年間にわたり、シャキッソ村で大きな山火事が連続して発生し、鎮火後に残ったのは、ごく僅かな森林と広大な土地でした。その残った森林を保護する目的で、同農園主であるTesfaye氏が5ヘクタールの土地(Suke1)を購入し、自身でコーヒーとシェードツリーを播種・栽培し、コーヒー生産を始めました。そこにあるのは同氏の「森林再生への願い」でした。農園内の区画名である「Suke」は、同地区に植わる木の名前に由来しています。山火事後の森林再生への願い、そして木の断面が中心に向かって赤くなる様がコーヒーチェリーをイメージさせることから引用したそうです。農学者であるTesfaye氏は、当初よりシャキッソ村が肥沃な土壌を有していること、 2,000m超の高標高であるなどから、この地がコーヒー栽培に適していると考えて いました。2006年の生産開始以降、徐々に栽培面積を拡大、2012年には新たな土地(Suke2) を購入し、更なる良質なコーヒーの生産に励みました。
地域社会の持続的発展のために
同農園は、豊かでなかったシャキッソ村に、多くの雇用を生み出しました。 コーヒー栽培で得られた利益は農園や精選施設で働く人々に還元され、多くの住民の生活を支えています。同農園でTesfaye氏の指導を受けた人々は、より良いコーヒー を作るために勤しみ、そこに持続的発展へのサイクルが生まれました。また、Tesfaye氏はコーヒーの売上の一部を拠出し、シャキッソ村に小学校を建設・ 寄贈しました。未来の担い手である子供達に教育の場も与えています。遠い昔、シャキッソ村は「金」の採掘で知られていましたが、同農園の成功により、 現在では、コーヒー、すなわち、「緑色の金(Green Gold)」の栽培地としても有名になりました。Tesfaye氏自身が幼い頃に自宅から58km離れた中学校に通った経験があることから、「子供達の身近な所に学びの場を」という想いがあり、学校を寄贈したそうです。
PROCESS
タデ農園・ナチュラルプロセスのコーヒーをマウンテンウォータープロセスによりカフェインレス処理を行っています。マウンテン・ウォーター・プロセス(MWP)とは、かつてデカフェ製造で利用されていた有機溶剤などを用いずケミカルフリーで行われる脱カフェインのプロセスです。 MWPでは初めにコーヒー生豆を高温の純水にさらし、カフェインを含むコーヒー成分を生豆から抽出します。この際、コーヒーの風味の元になる成分(有機酸や糖、オイルなど)もいくらか溶け出しますが、この抽出液をカフェインを優先して除去するフィルターにかけることで、これらの成分のみが飽和した抽出液が作られます。 この抽出液を再び生豆にさらすと、生豆の中に残った風味の元になる成分はそれ以上溶け出さず、カフェインのみを選択的に取り出すことができます。これを繰り返すことで、風味の劣化を最小限に押さえつつ、およそ99.9%のカフェインをコーヒー生豆より除去することが可能となります。