- 浅煎り
コロンビア サン・ガブリエル
COLOMBIA SAN GABRIEL
精巧な発酵プロセスとピンクブルボン品種の組み合わせによる、リンゴやプラム、白ブドウを思わせるフルーティな味わいをお楽しみください。
生産地 | コロンビア |
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農園 | サン・ガブリエル |
地域 | ウィラ |
標高 | 1,720〜1,800 m |
品種 | ピンクブルボン |
プロセス | ウォッシュドファーメンテーション |
ABOUT
コロンビア・ウイラ県オポラパ地区、アンデス山脈の豊かな自然に囲まれたサン・ガブリエル農園。この地域は熱帯高地の気候帯に属し、年間降水量は約1,850mm、平均気温は18〜21℃。特に注目すべきは昼夜の寒暖差が最大17℃にも達する点で、この大きな温度差が、コーヒーチェリーに豊かな糖分と有機酸を蓄積させ、複雑なフレーバーを生み出します。農園は標高1,720〜1,800mという冷涼な高地に位置し、ピンクブルボン品種の持つポテンシャルを最大限に引き出すため、発酵科学と微生物制御を融合した精密なプロセスが導入されています。
VARIETALS
ピンクブルボン種レッドブルボン種とイエローブルボン種の交配から生まれたとされるピンクブルボンは、ウィラ県のピタリトで最初に発見されたと言われています。ピンクやオレンジのブルボン品種は、安定的に生産するのが非常に難しい品種です。この理由として、ピンクやオレンジの色の発現につながる遺伝子は劣性であり、他の花粉中の黄色や赤の優性遺伝子があると簡単に上書きされてしまうからです。他のレッド/イエローブルボンの花粉の影響を受けないよう、注意深く隔離されたロットが、この品種のユニークな色と特徴を保つことができますが、非常に手のかかる栽培管理となります。
またこのピンクブルボンはブドウ糖を多く含んでいると言われ、これがこのコーヒーのより繊細で柔らかく、複雑な特徴を生み出すと考えられています。
PROCESS
このロットでは、発酵や乾燥といった工程の細部まで設計され、品種固有の香気遺伝子を活性化させるアプローチが採られています。伝統と革新が共存する、香り高い一杯をご堪能ください。完熟したチェリーのみを22〜24°Brixで選果し、自転車脱穀機で丁寧に脱殻。その後、2段階の発酵プロセスを実施します。まず24時間の嫌気性発酵、次に48時間の好気性発酵で複雑な香気と酸構造を引き出します。乾燥は、直射日光を避けたシェード付きパティオで22〜24日間かけてゆっくりと。乾燥後は16℃の倉庫で30〜45日間パーチメントのまま休ませ、風味の統合を図ります。