- 浅煎り
コロンビア サルサ
COLOMBIA LA ZARZA
ピンクブルボンの魅力を鮮やかに映し出す、特別な発酵ロット。カップから立ち上るのは、フローラルなアロマと熟した果実を思わせる華やかな香り。口に含むとジューシーな果実感が広がり、透明感のある甘さがゆっくりと続きます。
| 生産地 | コロンビア |
|---|---|
| 農園 | サルサ |
| 地域 | ウィラ |
| 標高 | 1,550-1,800 m |
| 品種 | ピンクブルボン |
| プロセス | ウォッシュドファーメンテーション |
ABOUT
コロンビアを代表するスペシャルティコーヒー産地として知られるウイラは、アンデス山脈の豊かな自然に囲まれた地域です。昼夜の寒暖差に恵まれた環境は、コーヒーチェリーの成熟をゆっくりと進め、複雑で豊かな風味形成を支えています。サルサ農園は、ジョナサン・ガスカ・セルナ氏と兄弟のジョアン氏が中心となり運営する家族経営の農園です。「サルサ(Zarza)」とはスペイン語でキイチゴや棘のある低木を意味し、この土地に根付く自然を象徴する名前として受け継がれています。三代目となる兄弟は農園を拡張しながら、ゲイシャやピンクブルボンといった高品質品種の栽培を積極的に進めています。発酵設備の増設にも取り組み、家族全員で品質管理を支える体制を構築。農園内では養蜂も営まれており、多様な自然環境とともにコーヒーづくりを続けています。近年では競技会シーンでも注目されるロットを数多く生み出しており、サルサ農園はウイラの新しい可能性を示す生産者として高い評価を集めています。
VARIETALS
ピンクブルボン種ピンクブルボンはコロンビアで高い評価を受けている希少品種のひとつです。その名前の通り、成熟時に淡いピンク色を帯びるチェリーが特徴として知られています。近年のスペシャルティコーヒーシーンでは、フローラルな香りや繊細な果実感、透明感のある甘さを表現しやすい品種として注目され、多くの競技会でも使用されています。栽培には高い管理技術が求められる一方で、適切な環境と丁寧な精選によって非常に魅力的な風味特性を生み出します。サルサ農園では、このピンクブルボンの可能性を引き出すために品種ごとの管理を徹底し、高品質なロットづくりを続けています。
PROCESS
ウォッシュドファーメンテーション このロットは、ウォッシュド ファーメンテッド プロセスによって仕上げられています。まず収穫したチェリーをフローター選別し、未成熟豆などを丁寧に取り除きます。その後、チェリーのまま48時間酸化工程を行い、空気に触れた状態で静かに休ませます。続いて袋の中で60時間の嫌気性発酵を実施。酸素の少ない環境で発酵を進めることで、より複雑で華やかな香りの形成を促します。果肉除去後にはさらに60時間の発酵工程を設け、風味の輪郭を整えていきます。最後に50〜60℃のお湯を加えるサーマルショックを行います。急激な温度変化を与えることで発酵環境をコントロールし、香りの表現をより鮮明にすることを目的とした工程です。その後15〜18日間かけて自然乾燥を行い、ゆっくりと品質を安定させます。こうした複数の発酵工程によって、果実を思わせる豊かな香りと華やかなアロマ、そしてクリーンな後味が丁寧に引き出されています。ROASTER'S COMMENT
WOODBERRY COFFEEでは、単に希少性だけでなく、その背景にある生産者の挑戦や品質への姿勢も大切にしています。サルサ農園は、伝統を受け継ぎながらも新しい技術を積極的に取り入れ、発酵設備の拡張や希少品種の栽培に挑戦し続けています。家族全員で品質向上に取り組む姿勢は、カップの中にも確かに表れています。カッピングでは、ピンクブルボンらしいフローラルな印象と発酵由来の華やかな果実感、そして透明感のある甘さが印象的でした。複雑さがありながらも調和が取れており、飲み進めるほどに表情の変化を楽しめるロットです。ウイラのテロワールと生産者一家の挑戦が織りなす特別な味わいを、ぜひご自宅で体験してみてください。(バイヤー/ 佐藤)