- 中煎り
ニカラグア モンテ・リヴァノ
NICARAGUA MONTE LIVANO
甘さが際立つ伝統的なブルボン品種と、COE入賞ロットと同じ設計思想であるMicro-Oxygenation Natural(マイクロ・オキシジェネーション・ナチュラル)を施したウッドベリーオリジナルロット。オレンジ, ベリー, アプリコットを思わせるフルーティなフレーバー。
| 生産地 | ニカラグア |
|---|---|
| 農園 | モンテ・リヴァノ |
| 地域 | ヌエバセゴビア |
| 標高 | 1,400 m |
| 品種 | ブルボン |
| プロセス | ミクロオキシジェネーションナチュラル(微好気発酵) |
ABOUT
モンテ・リヴァノ農園は、ニカラグア北部、ホンジュラス国境に接するヌエバ・セゴビア県に位置しています。この農園は、CAFETALERA BUENOS AIRESが所有する農園の中で唯一火山性土壌を持ち、特に「ロス・アルペス」と名付けられた高地エリアは、標高と気候条件が絶妙に組み合わさり、コーヒー豆に特別な風味を与える理想的な環境です。険しい山岳地帯にあるにもかかわらず、その地域特有の昼夜の温度差と適度な湿度が、コーヒーチェリーに複雑で芳醇な風味をもたらし、まさにその土地でしか味わえない特別な一杯を作り出します。VARIETALS
ブルボン品種ブルボンのカップは、まず「甘さ」が立ち上がるところから始まります。派手に主張する果実香ではなく、熟した甘いフルーツに、柔らかなフローラルが重なるような印象。そこにキャラメルやチョコレートを思わせる甘いニュアンスが加わり、全体として「甘い酸」と表現されることが多い、落ち着いた華やかさを描きます。 酸はシャープに尖るというより、丸く整ったバランス型です。高地のロットでは、この酸に明るさや透明感が加わり、全体の輪郭が一段クリアになりますが、それでも酸が前に出すぎることは少なく、あくまで甘さを支える役割に収まります。
ブルボンの大きな強みは、軽やかさよりも量感のある甘さにあります。口に含んだ瞬間のインパクトではなく、飲み進めるほどに「甘さが続く」感覚。ボディは中庸からやや厚みがあり、舌の上での収まりがよく、カップ全体がきれいにまとまります。温度変化による表情の移ろいも、いかにもクラシックです。カップが冷めるにつれて、フローラルや柑橘の明るさが顔を出し、温度が高い状態ではキャラメル、チョコ、ナッツのような甘香ばしさが前に出る。極端に印象が振れることはなく、最後までバランスを崩さない──それがブルボンらしいカップです。
PROCESS
Cafetalera Buenos Airesが展開する「Micro-oxygenation(マイクロ・オキシジェネーション)」プロセス。その出発点は、コーヒーの常識ではなくワイン醸造の世界にあります。・原料の選別(状態の管理): 発酵を制御するためには、まず原料が揃っていなければなりません。熟度のバラツキを徹底的に排除し、均一な「状態」を作り出すことからすべては始まります。
・微量酸素の供給(操作): 密閉されたタンク内へ、パルス的に極めて少量の酸素を送り込みます。これにより、酵母の活動を健全に保ちつつ、不快な発酵臭の原因となる「過度な還元状態」を回避します。
・数値による発酵コントロール(再現性): 「感覚」ではなく、Brix(糖度)15°、pH 3.9という明確な数値目標を追いかけます。発酵が「狙った地点」に達した瞬間にプロセスを止める。この徹底した管理が、年次やロットに左右されない再現性を生み出しています。
ROASTER'S COMMENT
昨年はまずCaturra(カトゥーラ)のロットを扱い、今年はついに自分たちの「オリジナルロット」を形にすることができました。選んだのは、甘さが際立つ伝統的な品種「Bourbon(ブルボン)」。そこに、COE入賞ロットと同じ設計思想であるMicro-Oxygenation Natural(マイクロ・オキシジェネーション・ナチュラル)を施しました。火山性土壌が育んだ強固な成分の骨格を、精密な発酵制御によって崩すことなく、クリーンな質感へと着地させる。これは、素材のポテンシャルを信じ、それをそのままカップまで届けるための「構造的な選択」です。私たちのMonte Livanoとの取り組みは、まだ始まったばかりです。 数年後には、COEで2連覇を果たしたあのGeisha(ゲイシャ)でも、私たちの納得するロットを作れる日が来ると信じています。(バイヤー/ 佐藤)