- 中深煎り
ブラジル ジャルディン・ダス・オリベイラス
BRAZIL JARDIM DAS OLIVEIRAS
ブラジルでは珍しいハンドピックによる粒揃いでクリーンな印象。アーモンドやチョコレートを思わせる甘さの余韻。
生産地 | ブラジル |
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農園 | ジャルディン・ダス・オリベイラス |
地域 | マタス・デ・ミナス |
標高 | 1,110m-1,350m |
品種 | カトゥアイ(レッド, イエロー), ムンドノーボ, イエローブルボン |
プロセス | ナチュラル |
ABOUT
オリベイラス農園は1876年からコーヒーを栽培し始め、当初より家族での経営を行い4世代に渡り農園の管理と収穫を行っています。現在、この敷地には15ヘクタールの敷地に数種類の品種の木が約6万本植えられています。ミナスジェライス州農業研究会社(エバミグ)と提携しコーヒー品種のテストを開発し、その特性に最も適したコーヒー品種を選択して栽培しています。栽培には殺虫剤や除草剤を使用せず管理し、ハンドピックにて作業を行います。環境にも配慮を怠らずプロセスにおいて水をほとんど使用せず、エネルギーを節約するために土地の傾斜を利用して建設された洗浄機を使用しております。また使用した水はすべて作物の灌漑に使用されます。
過去には2021年COE受賞10位やIlly 2014-1位、Abic 2015-1位、COE-2016 4位など、国、州、地方、自治体のコンテストにおいて過去42の賞の受賞歴のある実力派の農園です。
PROCESS
ナチュラルプロセスMatas de Minasで150年近い歴史のあるオリベイラス農園で作られたナチュラルプロセスのコーヒーです。ブラジルでは珍しい機械収穫ではない、ハンドピックによる精度が高い収穫のため、綺麗な味わいのコーヒーになっています。
VARIETALS
カトゥアイこのロットはカツアイ品種100%の構成になっています。
カツアイ品種は少し特別な品種でもあります。アラビカ種は2大品種と呼ばれている品種があります。それがティピカ品種とブルボン品種です。このふたつの品種は多くの品種の祖先になっていて、現在飲まれているアラビカ種のほとんどがこのふたつのDNAに近い形のDNAを持っています。もちろん味わいも近いです。
カツアイ品種は言ってしまえばティピカ品種とブルボン品種の子孫にあたります。何が特別なのかというと2大品種であるティピカ品種とブルボン品種が交配したことで、どちらのDNAからも少し離れた、新たな枠組みの品種群に当たる品種だからです。ムンドノーボ品種がその最初になった品種でティピカ品種とブルボン品種の掛け合わせでできました。しかし樹高が高く収穫がしにくかったため、ムンドノーボ品種を小さくするために矮小種と掛け合わせて作られたのがカツアイ品種です。カツアイ品種は2大品種の特徴を引き継いだ、少し複雑な味わいの品種になっています。
イエローブルボン
イエローブルボンはイエローカツアイと並ぶ、ブラジルメジャー品種。起源としてYellow Botucatu(いわゆるYellow Typica, 1871年にサンパウロ州のBotucatu地域でTypica種の木が黄色に色づきYellow Botucatuと名づけられた)と通常のRed Bourbonが自然交配して生まれた説、レッドブルボンの自然変異が起源との説(PDG記事)と2つの仮説があるようです。
発見当初、良質なカップクオリティと他品種と比べて比較的高い収量から瞬く間にブラジルに伝播し、1949-51年の間に生産量が3倍にもなりました。しかし高収量・耐病品種(おそらくCastilloなど)の導入により、次第に生産量が減っていきます。